神奈川県某所(2003年09月27日)





今日は、待ちに待った神ク調(神奈川クワガタ調査委員会)の登山採集オフ。 何日も前から、遠足の日を待つ子供のようにソワソワしていた。^^;
先週から気温が下がり、ヤバイかなぁと思っていたが、天候も回復し、絶好の採集日和となった。
初めての登山採集、私のなまりきった体でどこまで付いて行けるかという不安も多々あったが、何事も経験。 がんばって、付いて行くぞ!

朝6時半、眠い目をこすりながら家を出た。 途中で渋滞にはまってはどうしようもないので、早めの出発だ。
朝早いこともあり、どうにか渋滞にもつかまらず8時20分には待ち合わせ場所についた。
辺りを見回すが、メンバーはまだ到着していないようなので、しばらく一服して待つことにする。
ウロウロしていると、クワ吉さんMFIさんがいるのを発見した。
どうも!おはようございます。 少し前から来ていたようだ。
他に誰が来るんですかね? 何人かの方が、都合が悪くなり来られなくなってしまったようだ。
クリさんが来るようだが、渋滞にはまってしまい、ちょっと遅れるようなので、しばらく待つことにした。

しかし、思いっきり渋滞にはまってしまったようで、まだ1時間半くらいはかかりそうとのこと。^^;
先に、3人でアカアシポイントでも回って時間をつぶすことにする。
移動すること20分くらい。 クワ吉さんの案内で、以前、家族で来たことがあるポイント付近に到着した。
早速ポイントに入っていく。(^^)

狭いポイントだが、本当にアカアシがタコ採れするようです。
木に付いているアカアシを1頭発見。 クワ吉さんがケリを入れる。
すると・・・ボトボトボト!!!!一ケリで15頭くらいのアカアシが落ちてきた
がんばっても、全然拾いきれない。 更にケリを入れると、またも10頭は落ちてくる。 すごい。
次の木も同様にケリを入れる。 またしても、ボトボト、10頭は落ちてきたかな
この2本の木で、拾えただけでも30頭くらい。 とりあえず、今日のボーズはなくなった。

時間も良くなったので、クリさんとの待ち合わせ地点に向かうことにした。
到着すると、丁度タイミング良くクリさんがやってきた。(^^)
早速、みんなで林道の入り口まで向かうことにする。
今日のメンバーは、クワ吉さんクリさんMFIさん、そして私の計4人です。

10時半過ぎ、林道入り口のゲートに到着。 いよいよ、登山の開始だ。

林道入り口のゲート 登山開始

最初は、結構緩やかな登りで、このくらいなら余裕かな?って甘く見ていた。
クワ吉さんに聞くと、舗装された林道は4キロほど。 その先から、未舗装の道が延々と続くそうだ
目指すは、標高1200メートル。 はたして、登っていけるのだろうか?
上り坂も、かなりきつくなってきた。

急な坂道

写真では分かりにくいが、かなり急な坂を登ってきている。
いつの間にか、息が切れ、足も張ってきたように感じる。 しかし、まだまだ3分の1も登ってきていないんだよなぁ・・・
クワ吉さんは、若い頃から登山をしているし、MFIさんは、若さを発揮し余裕の表情だ
クリさんと私はというと・・・・^^; なまりきった体に、鞭を打ち、やっとの思いで付いていく
ペースは、ゆっくりで、舗装路が終わるところまで約2時間かけ登ってきた。
眼下の景色を見ると、下の写真のような感じです。

舗装路が終わる付近からの景色

この時点で、標高は890メートルくらい。 ここからが本番だ・・・しかし、もうくたばりそう。^^;

更に進んでいく。 道は、未舗装路に変わっている。 なぁ〜んだ、たいしたことないなぁって思っていると・・・

未舗装路に入る 急にきつくなる

なんか、急に足元が悪くなり、斜度もかなりついてきた。 
しばらく行くと・・・マジっすか!? ここ、道じゃないですよ!

更に急斜面

足を滑らせたら、そのまま落ちていきそうなところを慎重に進んでいく。 すでに、足腰に来ているのでかなりヤバイっす。
やっとの思いで急斜面を過ぎると、目の前にはブナの林が広がっていた。(^^)

巨大なブナ ブナの林

辺りには、倒木やら立ち枯れがたくさんある。 気になるが、とりあえず先を急ぐことにする。
しかし、行く手には、更なる急斜面が待っていた。

更に急斜面

疲労はピークを迎え、グロッキー状態。 このまま登ると、帰る頃には日没を迎えてしまう危険もある
現時点の標高は950メートル。 残念ながら、ここで断念することにした。
とりあえず、食事をとり、少し材割りでもすることにした。 下の方には、ブナ林が広がっていて、いい雰囲気をかもし出している。

眼下の景色

クワ吉さんと、MFIさんで倒木を割り始めた。 私は、斧を持って行っていなかったので、クリさんに借りて少し割ってみた。
すると、クワ吉さんが、ヒメオオだったら良いなぁって感じの幼虫を割り出した
さらに、MFIさんは、小型種らしき幼虫をたくさん割り出している

材から出てきた幼虫材から出てきた幼虫

写真の中央やや右上に見えるのが、小型種っぽい幼虫。 右が自宅に帰ってから撮影した写真。
更に割れば、たくさん出てきそうだったが、この辺でやめることにした。
時刻は3時近くになっている。 そろそろ降りないと、日が暮れてしまう。
少し下った辺りで、上の方から落ちてきたような倒木を発見。 MFIさんが割り始める。
なんだか分からない1齢幼虫ばかりが出てくる。 落ちてきた材なので、ヒメオオの可能性もあるが、なにせ1齢である。
やめて、降りていくことにする。

山からの景色

山の上からの景色。 こうしてみると、メチャクチャ高いのがわかる。
しかし、本当に気持ちが良い。 疲れるけど、登山採集って良いもんだなぁ

最後の難所

最後の難所を抜けていく。 疲れているので、足元がおぼつかない。^^;
舗装路に戻ると、ようやく一息つけた。 あとは、比較的楽なので、のんびり下っていく。
下りは楽だといっても、足への負担はかなりある。 つりそうになりながらも気合を入れ降りていく。
かなり降りてきた辺り、道の上をミヤマの♀がヨチヨチ歩いていた。

ミヤマ♀

かなりくたびれた感じだけど、もう10月間近だよ
今年の異常気象のせいか、この時期にミヤマが見られるのも不思議な感じだ。
さぁ、もう一息。 下界が見えてきてからは、少し元気が出てきたように感じた。
夕方5時くらい、ようやく車を止めたゲートに辿り着いた。
しかし、採集記というより、登山記のようになってしまいました。
というのは、クワガタを探していなかったわけではなく、クワガタがいる木が全然分からなかったためです
檜枝岐などでは、ヤナギを見ればヒメオオが付いているのに、ここでは、ヤナギ自体が全然ない
更に標高を上げないとダメなようだが、そう簡単にはいかない。
結局のところ、神奈川でのヒメオオ採集が非常に難しいということを改めて痛感させられた感じです
しかし、登山採集って面白いです。 体力が続けば、また登ってみたいと思います。

帰りがけ、クリさんがアカアシポイントを見たいということで、寄ってみることにした。
今朝、かなり採集してしまったので、もういないだろうなぁと思っていたが、一応1ペア採集できた。

リリースしたアカアシ

朝採集したアカアシの一部をリリースした。
こんな感じで、鈴なり状態で付いていたら面白いね。


今日の成果:アカアシ30くらい、ミヤマ1♀、ヒメオオ?幼虫2、不明幼虫7



おしまい。




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