神奈川県某所(2003年11月02日)





野風さんからお誘いを受け、登山採集に連れて行ってもらえることになりました。(^^)
先日からの風邪っぴきでやや体調がすぐれなかったけど、どうにか良くなりつつあったのでがんばります。

朝4時すぎ、遊びに行くときは何故か目が覚めます。(笑)
前日、早く寝たこともあり3時くらいからなんだか目が覚めていた感じでした。
ゆっくり食事をし、5時10分には家を出る。 まだ、辺りは真っ暗。
流石に早い時間なので道も空いており、1時間くらいで野風さん宅に到着。
野風さんとは、初めてお会いします。 よろしくお願いします。

野風さんを車に乗せ、凹作さんとの待ち合わせ場所に向かう。
凹作さんとも初対面です。 よろしくお願いします。
早速、登山口付近まで車を走らせる。
ものの20分足らずで駐車スペースまで到着。 時刻は7時。 いよいよ、登山の開始だ。(^^)

まずは、軽い砂利道を歩いていく。 登山開始の標高は、392m

いよいよ登山開始 軽い砂利道

しばらく進んでいくと、野風さんが「あそこですよ!」と指をさす。
今日登る所です。
へ?マジっすか!?」 下の写真の遠くの方に見える山のてっぺんです。^^;

いよいよ登山開始

なんと、標高1360m。 標高差970m・・・かなり不安になってきた。^^;
とにかく、がんばろう。

沢にかかる橋を越えた辺りから、やや登りがきつくなってきた。
私が、「結構きつい登りですね」って声をかけると・・・
「え?まだまだ全然ですよ!」「こんなのは、登山口までのウォーミングアップですよ」とのお返事。
げげげげっ。 ヤバイ。すでに、息が上がってきている。^^;

20分くらい歩いたころ、本当の登山口に差し掛かった。
ものすごい急勾配。(私にとって) すでに、心臓は悲鳴を上げている
2人は、何もないようにドンドン登っていく。 ダメだ〜。
ほんの10分もたたないうちに私の心臓はバクバク状態。 心拍数はゆうに200を超えていそうだ。(>_<)
もう、まともに息も出来ないような状態になっている。 
ヤバイ、このまま逝ってしまうんじゃないか? マジにそう思えてしまうくらいだ。
私の状態に気がついた二人が、足を止めてくれた。
まだ、標高差にして数十メートルしか登っていない。 とりあえず、呼吸が整うまで休憩する。

ここから先は、私を先頭に登ることになった。^^; みんな、ごめんね。
ペースは極端に落ちたが、それでもすぐに息があがってしまい休憩をする。
こんなんで、目的地まで到着できるのだろうか? とにかく、きつい。
30分くらい登ったころだろうか? ようやくペースがつかめてきた。
まだ、大きく口で息をする状態であるが、少しは楽になってきた。

だんだんペースがつかめてきた

写真を撮る余裕も出てきた。
しかし、先はまだまだ遠い。 半分も登っていないのである。^^;
数え切れないくらいの休憩を挟みながら、2時間くらいかけ、ようやく標高1000m付近に到達した

標高1000m付近

ここから、しばらく潅木地帯が続く。
あと3分の1だ。 がんばるぞぉ〜。
相変わらず呼吸は苦しいが、先が見えてくると元気も出てくる。
いつの間にか、休憩する回数も減ってきた。 下界の様子を見る余裕さえ出てきている。

下界の様子 1100m位からの景色

あと一息だ。 もう稜線が見えている。
足の疲れは、それほどでもない。 呼吸も、何故か安定してきた。(^^)
登り始めてから2時間半くらい。 ようやく、稜線付近に到着

稜線付近からの眺め

やったぁ〜。 登りきったぞぉ〜。
なんともいえない達成感を味わえる。 やっぱ、山登りは楽しいなぁ
おにぎりをほおばり、しばらく休憩を取る。

野風さんは、早速崖を降り材を拾いに行った。
こういうのが、トウカイコルリの産卵痕なんですよ!って教えてくれた。(写真は、帰宅後に撮影)

トウカイコルリの産卵痕

早速、私たちも材を探し始める。 最初は、なかなか見つけられないが、慣れてくると結構分かってきた。
凹作さんが、野風さんに渡された材よりトウカイコルリの♂成虫を割り出した。
いきなりの成虫getです。 私もがんばるぞぉ〜。
しかし、簡単には成虫は出てこない。^^; 幼虫は何頭か出てきているが、マジに小さい。
3齢でもオオクワの1齢より小さいっす
しばらくし、少し斜面を下った辺りに移動することにした。
移動中、↓こんなのを見つけてしまった。^^;

熊の糞

新鮮な熊の糞です。^^;
どうやら、付近に生息している模様。 ちょっとビビっています。
移動した先の様子は、下の写真のようなところです。 ブナの倒木がちょろっとある感じのところです。

採集場所

3人バラバラになり材探しを始めます。
ようやく目が慣れてきて、成虫が入りそうな材を見つけることが出来るようになりました
良さそうな材を見つけ割ってみると・・・出た〜。トウカイコルリの成虫♀get!!!
更に割っていくと、今度は♂!!!
なんてついているんだ。(^^) もう、満足してしまった。(笑)
いつの間にか疲れもすっ飛んでしまっている。

斜面の上の方を見ると、太いブナの倒木を発見。 何故か、2、30mの斜面を苦もなく登っていく
登山道のすぐ近くでやりにくいが、一応斧を入れてみる。
すると、ぶっとい食痕が・・・ん?これは、ヒメオオに間違いない。
人目を気にしながら、せっせと割っていく。
「ボコっ」って感じに大きな穴が現れた。 喜びもつかの間、すでに抜けた後だった。(>_<)

再び、野風さん、凹作さんが割り出しているところまで降りていき、様子をうかがう。
野風さんトウカイコルリの成虫を何頭か出しているようだ。
凹作さんは、かなり沢山の幼虫を割り出していた

時刻は12時半を回ったくらい。 みんな満足し、下山することにした。
辺りは、いつの間にかガスが発生し、下界は全く見えない状態になっていた

ガスが発生

下りは、足に負担はかかるが呼吸がつらくなることはなく楽に降りられる
登りの辛さが嘘のように元気良く下っていく。 
途中、休憩を1度取っただけで、2人との会話も楽しめるくらいの余裕がある。(笑)
2時過ぎには、車を止めたところまで到着。
山の上の方を見上げ、よくあそこまで登れたなぁって感心してしまった

しかし、登山採集は、楽しいですね。 辛いけど、また登ってみたいなぁ

トウカイコルリ♂ トウカイコルリ♀

ちっこ過ぎて、上手く写せない・・・


今日の成果:トウカイコルリ1♂1♀、幼虫数頭



おしまい。




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